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2013.09.06

老婆心

私感です。

仕事柄、住宅設備の進化を目の当たりにしてきました。
これらの過剰とも思える機能は、記憶力や体の動きが鈍くなってくる年頃には非常にありがたく、便利なものです。

しかし、
「大人は不便さを知っているから便利!と思えるのであって、
最初からそれしか知らなければ、「当たり前」になってしまう」
ことへの不安を強く感じています。

すでに弊害は出始めているようで、
自動洗浄の便器やセンサー照明が「当たり前」になり
・トイレの水を流さない
・使用後の照明を消さない
という、ごくごく初歩的な作業ができない子供が増えているという話が
かなりあちこちで聞かれます。

またあるとき、3人のお子さんをもつ30代前半のお母さんが
「ガスコンロで揚げ物はできない」とおっしゃいました。
ご実家は早くから電化されていたそうて、
温度調節してくれるIHで料理を覚えたので
自分で火加減を調節しながら調理をする機会がなかったんですね。
(もっとも、ガスコンロも温調機能付きばかりになって来ましたが)

近頃は、車のブレーキすらセンサーが感知して停止する時代。
いざという時の「判断力」「瞬発力」「注意力」すら奪われてしまうのでは?
と危惧するのは私だけではないはずです。

人が本来もっている感覚を鈍らせてしまう「便利なもの」たちが、
自力でやれることを知らないままに子供を育ててしまいます。

 

便利がもたらす功罪。
子供たちに何をどう与えるか、大人がよーく考えなければならない時代でもあるのではないかしら・・・。

長谷川

 

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