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１０月にお引渡しさせていただいた時のお施主様ご夫妻。
この濡れ縁の廻りだけ、ゆっくり時間が流れているようで、私の好きなワンショットです。

こちらは、同じお施主様宅の内観。
広い伊豆石貼りの玄関土間に、一歩踏み入れると目に飛び込んでくる、箱根ひのきの大黒柱と富士ひのきの列柱たち。
整然と並んで、「よしよし、お行儀いいね」（当たり前ですが・・・）とほめてあげたくなります。

このカウンターは、先日お引渡しをさせていただいたお宅。
写真右側に、大きな笑み（割れ）が入っているのがわかりますか？
完品なら結構いいお値段になってしまうのですが、この笑みがあることでお値打ちになっていたにもかかわらず、なかなか貰い手が決まらずにいた楠の木。
「笑みも木の味」と、堂々とカウンターへの利用を快諾してくださったお施主様のおかげで、細切れにならずに済みました。
何百年もの歳月を掛けて育った楠の木も喜んでいると思います。

それから、小さいながらもその力をいかんなく発揮してくれている「こみせん」
日本の建物には昔から良く見られる工法で、つなぎ合わせた木を固定するために用いられます。
角型のものもありますが、とうくりでは丸型を使用。
わざと落とさずに、小屋裏で顔をのぞかせています。
ちょっと可愛いでしょ？

以上、私の好きなもの、ご紹介しました！
（他にもいっぱいありますが、今日はこの辺で）

長谷川