家の中でいちばん大きな面積を占める「壁」。
その素材を変えるだけで、部屋の雰囲気や空気の質が大きく変わります。
とうくりの家では、壁に**自然素材の漆喰(しっくい)**を使っています。
漆喰は、石灰を主成分とした昔ながらの塗り壁材。
日本の城や蔵にも使われてきたほど、丈夫で長持ちする素材です。

漆喰の壁がつくる心地よさ
漆喰の魅力は、なんといっても調湿性。
湿気の多い日は余分な水分を吸い取り、
乾燥している日は少しずつ吐き出してくれる。
そんな“呼吸する壁”が、室内の空気をいつも快適に整えてくれます。
また、漆喰は強アルカリ性の性質を持つため、
カビや菌の発生を抑える効果もあります。
ペットや料理のにおいが気になりにくく、
お掃除の手間も少なくなるのがうれしいところです。
左官職人の手で丁寧に塗られた壁は、
光の当たり方によって表情が変わります。
朝はやわらかく、夕方は少しあたたかみを帯びた陰影に。
日々の暮らしの中で、
そんな小さな変化を感じられるのも漆喰の魅力です。
その風合、効能は素晴らしく、特筆すべきメリットではありますが、
もちろん、デメリットもあります。
塗の作業は、職人による手作業であるため、
ビニルクロス貼の住宅よりも施工コストは上がります。
また、衝撃で欠けることもあります。
とうくりでは、施工後の補修や塗り替えのメンテナンスもお手伝いしています。
長く心地よく暮らしていただくために、
住まい手に寄り添ったサポートを行っています。
◾ ほかにもある、自然素材の壁
漆喰のほかにも、自然素材の壁材にはいくつかの選択肢があります。
暮らし方やデザインの好みに合わせて、とうくりでも取り入れることができます。
珪藻土(けいそうど)
植物性プランクトンの化石を原料とした塗り壁材。
湿気やにおいを吸着する性質があり、さらっとした空気感が特徴です。
メリット
- 調湿・脱臭性能が高い
- 素朴でナチュラルな表情
デメリット
- 吸湿性が高く、汚れが染み込みやすい
- メーカーや配合によって性能が異なる
和紙クロス・自然素材壁紙
植物繊維を原料にした壁紙も、やさしい雰囲気をつくる素材です。
光の反射がやわらかく、ナチュラルな空間づくりにぴったり。
メリット
- 手軽に自然素材を取り入れられる
- 貼り替えや部分補修がしやすい
デメリット
- 湿気や紫外線に弱く、色あせしやすい
◾ 自然素材と、長く付き合う

自然素材の壁は、ビニールクロスのように均一ではありません。
小さなひびや色の変化が出ることもありますが、
それは“生きている素材”ならではの味わいです。
とうくりでは、お引き渡し後のメンテナンスやお手入れ方法の
ご相談にも対応しています。
小さな補修から塗り替えまで、気軽にご相談ください。